今期から導入している「RTK搭載ドローン」についてお話します!
通常、ドローンを屋外で飛行させる場合、基本的にGPSをはじめとするGNSS(人工衛星による測位システム)を用います。
GPS/GNSSは、カーナビ等でおなじみですが、数メートル単位でズレてしまうことが多々あります。従来型ドローンを用いた空中写真測量では、このズレを補正するために、位置情報を付与した対空標識を地上に設置します。しかし、計測面積が広いと対空標識を沢山設置する必要があり、この作業が結構大変なのです(;゚Д゚)
左がRTK搭載ドローン、右が従来型ドローンです。
そこで、RTK搭載ドローンの出番です!!
「RTK」とは元々測量で使われている技術で「Real-Time Kinematics(リアルタイム・キネマティック)」の略称で、「相対測位」と呼ばれる測定方法のことです。複数の受信機で GPS/GNSS を受信してその情報をお互いにやり取りし、補正し合うことで、誤差数センチというような精度で測位できる技術です。
RTKを使用するには、対応したドローンにRTKモジュール(ドローンに後付けする円柱状のアンテナ)を付けます。
RTK測位の方法は、「固定局」と「ネットワークRTK」がありますが、この辺の説明は長くなるので端折ります(知りたい方はググってくださいm(__)m)
当社では、今のところ、そこまで電波状況が悪い場所での運用を想定していないので、「ネットワークRTK」で運用しております。
(真剣な眼差しで飛行データを入力中のI君)
RTK搭載の何が凄いかというと、対空標識の数を従来よりも圧倒的に減らすことができます。
従来は、半日から1日かけて行っていた対空標識設置用の測量作業(設置・回収含む)を数時間に短縮できます。
RTK搭載ドローンを一度使うと、もう従来型のドローンで写真測量はやってられないぜ( ゚Д゚)!が本音ですね。
この分野の技術の進歩の速さには毎度驚かされますね!!
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