こんにちは!初めてブログを担当します、測地部のYです。
今年で入社4年目になりますが、この職種の技術力には驚嘆させられ、毎日が勉強でもありますが充実しています!!
私が所属する測地部では、公共測量や図面成果作成、最近ではこの業界に革命を起こすであろうUAV(ドローン)にも力を注いでおります。
そのなかの一つの分野として、今回は流量観測の事例を紹介したいと思います。
まず、流量観測とは単位時間に河川の一横断面に対して流下する水の量を測ることをいいます。
目的としては、長年にわたって定期的に測定を行い、データを比較しながら河川の治水や河川管理、洪水対策に役立たせています。
私達が計測している場所は、九頭竜川中流域で作業人数が3人(ボート操作・観測者・記帳者)です。
まず、作業工程から説明します。
①河川の両岸の水際にワイヤーと距離付テープを張る
②水際の水面を基準にして2m間隔で水深・水位を測定
③流速計を用いて4m間隔で水深に対して二点法で流速を測定
④観測値から流量計算(内業)
の流れなります。
さらに細かく説明しますと
まず、①については一定の横断位置で測定するためにワイヤーを張り、それに沿ってボートを横移動させます。
また、ボートが流されて事故にならない為の防止でもあります。
②は、水深・水位は横断図を作成、表面積を求めることや河川の水底部の地形を明らかにする為に必要な数値となります。別名深浅測量ともいいます。
③は、弊社で使用しているものは電磁流速計で決まった時間の間に流水する速度を平均して数値化します。測定箇所で平均流速を出す為に1点法・2点法・3点法がありますが、今回は2点法を用いて水深に対し0.2倍、0.8倍の各位置で測定し公式で平均します。
ちなみに、浮子のやり方では水位が高い時や洪水時に用いられます。
そして、平均流速×流水断面積より流量を求めます。
今、機械化が進んでいる中で、私達が普段行っている流量観測の作業も大きく変わるのではないかと思います。
例えば、ボートではなく小型ラジコンを使用することで人員を削減することや3Dレーザースキャナを使って水面、川底を短時間で測定することがベース化していく未来は近いと思います。
私達も技術の最先端についていけるよう勉強しなければならないと感じました!
堅苦しい文章で失礼しましたm(__)m
最後まで読んでいただきありがとうございました。