先日、名古屋大学で開催された橋梁保全技術研修(通称ニューブリッジ研修)に参加してきました。昨今、橋梁やトンネルをはじめとする社会インフラの老朽化が顕在化する中、いかに信頼性の高い点検、評価・診断結果を提供できる技術者を確保できるかが課題となっております。
今回は構造物の点検・診断・評価の中で最も判断が難しいとされている「診断・評価」のコースを受講しました。

 

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写真:研修のひとコマ

研修では名古屋大学構内に設置されている様々な劣化・損傷が生じ撤去された橋梁の部材を全国から集めた施設「n2u-BRIDG:ニューブリッジ」を見学することができました。

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写真:アルカリ骨材反応(ASR)による骨材の膨張により内部鉄筋のフックが破断された状況

n2u-BRIDGでは、このような貴重な劣化サンプルも見学することができます。

受講した感想として、健全度の評価は単にマニュアルに従いグレーティングするのではなく、そこから一歩踏み込んで応力の流れや余裕、部材の役割を考慮した健全度評価が必要であると理解しました。これは橋梁に限らず様々な構造物に共通する点だと思いました。

以上