橋梁の定期点検を実施する際に欠かせない車両があります。
それは「橋梁点検車」
その名のごとく、橋梁を点検する目的で作られた車両です。
「橋梁点検車」は「高所作業車」の仲間です。高所作業車は街の電気工事等でよく見かけると思いますが、橋梁点検車は普段はあまり目にする機会は少ないと思います。
そもそも、橋梁点検中は規制をかけるので、なおさら一般の人が目にする機会が少ないともいえますが・・・
橋梁点検車は、橋梁への近接手段として用います。ご覧のとおり桁下に潜り込むことが可能です。
橋梁点検では、重要部材に近接してひび割れを確認したり、打音調査でコンクリートの浮きなどを確認することが非常に重要です。
昨今、AIをはじめテクノロジーが進化してますが、まだまだ人間の「五感」の方が優れている部分が多いと信じたいです。
橋梁点検車は、高所作業車の運転資格である「高所作業車運転技能講習」(以下技能講習)を受講修了すれば運転資格を得られます。
でも、実際は高所作業車よりも複雑な動きをするので慣れるまで戸惑います(操作ボタンも沢山ありますし)
一般に技能講習における実技指導は「高所作業車」を用いて行われます。というのも、高所作業車の運転資格を受講する人は圧倒的に電気工事関係者が多いためです。このため、橋梁点検車の操作は、実務で覚えていく必要があります!
橋梁点検車は、その構造から比較的大型な車両になります。
今回使用したクラスは8t車で中型免許が必要となります。したがって、橋梁点検車を動かすためには、
デッキ操作:高所作業車技能講習修了者
運転(点検中の前後移動含む):中型免許保持者 ということになります。
中型免許は、H29年より以前に普通免許を取得した人ならもれなく付いてきますが、これ以降に取得した人(主に若手)には付与されなので注意です。
今回の点検箇所は、山奥で携帯電話の電波が届かず、道路幅員も狭い箇所だったのでなかなか神経を使いましたが何とか終えることができました。
これからも安全第一で点検業務を行います!